敦賀鞠山を舞台にした、小藩の知られざる物語
江戸時代の中頃、越前国敦賀郡の一部に幕府有数の譜代大名であった小浜藩の支藩が誕生しました。敦賀湾沿岸の丸い山の麓に陣屋が置かれたため、鞠山(まりやま)藩と通称されたこの藩は、幕末まで存続し、最後はほんの短期間公式に「敦賀藩」と呼ばれ、近代に消滅します。「敦賀藩」という名称は言わば幻のように儚い名称なのです。
この地方の小藩の始まりと終わりの物語には、誰もが知っている著名人や芸能人、偉大な賢人、戦国武将、幕末の英雄、超豪華な美術品などなどが続々と登場…しません。しかし「鞠山藩」に関わる多くの人々の中には、歴史を動かす立場にいた人やお家存続のために尽力した人、前代未聞の大事件に立ち向かった人々などなど、様々な人物が縦横に活躍しています。その生きる姿は現在の私たちの姿と重なるかもしれません。彼らと共に敦賀藩物語の本のページを開いてみましょう。
会期
令和4年10月20日(木)~12月4日(日)
11月19日(土)・20日(日)は「関西文化の日」のため無料開館
休館日
月曜日、11月4日(金)、11月24日(木)
会場
敦賀市立博物館2・3階展示室
展覧会リーフレット(PDFファイル)
特別展記念講演会
【日時】10月29日(土)14時~
【講師】多仁照廣氏(若狭路文化研究所 所長)
【演題】「敦賀藩物語」
【会場】きらめきみなと館小ホール
【定員】約100名(当日先着順)
【参加費】無料(事前申込不要)
【共催】気比史学会